2023/07/21
5月の結婚式当日、僕は彼女にサプライズを用意していた。
それは、大切なゲストの前でプロポーズをするということ。
高校から10年以上の付き合いの彼女とは、
大学生や社会人になって同棲をしてもずっと居心地が良くて
このままでもいいんじゃないかと、どこかで思っていた。
周りの後押しや子どものことも考えて、結婚という形に至り
ふたりともこの現状に満足しているけれど、
自分の中でずっと心に引っかかっていた事がある。
それは、プロポーズをちゃんとしていないこと。
色々な言い訳をして彼女に甘え続けてきてしまった事実が
ずっと心の中で引っかかっていた。
だからこそ、ひとりで向かったのは僕たちの実家がある仙台。
僕とも長い付き合いになった彼女の実家へ。
彼女には内緒で、ご両親、ご兄弟、おばあちゃんがこの日の為に集まってくれた。
初めて見る幼少期の写真や、彼女の名前の由来、
大変だった出来事、ご両親の想いなど家族の歴史を沢山教えてもらった。
改めて、家族にどれだけ愛されてきた娘さんを譲り受けるのか
家族になることってどういうことなのかを思い知る。
彼女の家でご馳走になった夜、部屋で手紙を書いた。
それは結婚式当日に読む手紙。
今日感じたことと今までの感謝を、近かったからこそ言えなかった言葉で伝えたい。
そしてそのまま指輪と花束の準備も。
花束は彼女の誕生花である赤いチューリップ。
花言葉は「おもいやり」「愛の告白」「真実の愛」。
「彼女にとことん向き合う」と決めた覚悟を皆に見せることで
これからの自分と彼女の一生に対して皆の前で誓いたい。
彼女を譲り受けることがどれだけ尊いことなのか、
その重さを忘れずに、彼女の優しさに甘え続けないように。
これは自分に対しての誓いで、わかりやすく表現することはしないけれど
自分の結婚式でこの時間を設けることは僕にとっての人生の決意表明。
今の気持ちをいつでも思い出せるよう
彼女と向き合ってきたご家族や僕自身の表情や声など
決意に至るまでの気持ちや家族の想いを丁寧に残してくれるクリエイターを選んだ。
他にもESPOUSALならこんなこともご提案可能です。